むかーしむかし、
この国は。
敗北・撤退を「転進」と呼びました。
そして今、
米軍機墜落は「着水」「不時着」、
自衛隊が直面した戦闘は「衝突」と呼び、
再び、
日本語が限りなく曇りゆがむ時代が
到来した。
東京新聞:「言葉ずらし」見破って 「政府の言い換え、今も昔も」
だからこそ、
政府がどんな言葉をどのように使っているのか、
きっちりと検証するのが、
メディアの役目というものだ。
最近よく政府が使う「専権」とは、
いったいどういう意味なのか。
県民投票、
辺野古埋め立てに7割強が反対を表明したというのに、政府はオウムのようにこれを繰り返す。
が、
皆さんも手元の辞書で確かめてほしい。
本来「専権」とはどういう意味か。
「広辞苑」では
【専権】「権力をほしいままにすること。思うままに権力をふるうこと。」
「大辞林」では
【専権】権力をほしいままにすること。擅権(せんけん)。「政府の――横暴」
国民の合意もなく、国家が安全保障政策を権力をほしいままに恣意的に推しすすめていくなどと、いつからこの国でそんなことが「常識」になったのか。
まさにそれこそが、「大辞林」がいうところの、「政府の専権横暴」、「国内暴力」だ。
ちょっと難しい漢字を使えば
思考停止になる日本の悪い癖を悪用する。
国民主権のはずが、軍事防衛は国家の裁量で国民の手の届かないところにあるなどという言説自体、
もうまったく大本営時代。
軍部が勝手に責任の取れない戦争に国民を落とし込んだ戦争国家が使いつくした理論そのもの、
専権横暴の独裁国家となんら変わりはない。
安全保障の問題こそ、
しっかりと国民の合意を得て進めなければならない。
それが
民主主義国家の
コモンセンス (共通認識) 。
石垣市民から選ばれておきながら、
「国防や安全保障は国の専権事項」だと主張する、
この石垣のハッピーな市長は、
国が石垣にミサイル基地を作ろうと何を作ろうと、
国のやることに石垣市民は口出しするな ! という市長である。
かつて、石垣に一万人の日本兵がやってきた。島民に有無を言わせず、その土地を奪い、島民を駆り立てて三つの飛行場を建築し、やがて食料や水に困りだすと、島民に有無を言わせず住民をマラリヤの地に追い出した。
安全保障に石垣市民は口出しするな
とは、畢竟こういうことである。
#石垣島
— 島じまスタンディング (@simajimasuta67) December 1, 2018
「ここは自然豊かな、静かな所です…こんな所に基地を造るなんて…」
「戦時中は1万人近くの日本兵が来た。食糧が無いので、住民を追い出した。
マラリアと、餓死の世界だった…」
「石垣は、日本軍の3つの飛行場があったから狙われた…」
(地元の方々のお話し) pic.twitter.com/Vvh7ItCDjR