生前、翁長前知事が、「国会の上にある」と厳しく批判した「日米合同委員会」について、あの自発的対米従属主義の岡本行夫が、またテレビで大ウソ連発。
日米地位協定の暗部、
翁長氏が生前「国会の上にある」と追及した日米合同会議とは !?
日米合同会議に「何の違和感も感じない」という、
元日米合同委員会の岡本行夫に
違和感満載で
スタジオがざわめく。
(岡本行夫) 「(日米合同会議が) 何をやってるかと言うと、日本とアメリカで合意したことを、きちっとアメリカが守ってるかと、…」
(関口宏、驚きの声) 「へっ !?」
(岡本行夫) 「あんまり騒音を出すなよと、あんまり大規模な演習はするなよと、(在日米軍基地の) 日本人の従業員の手当はきちっとこのこのぐらいでやれよ、と。(註) 要するにね、アメリカ側にとってみればね、もう小うるさくてしょうがない会議なんですよ。日本側がいつも注文を付けてくるから。」
日米同盟と米国の国益のためなら、
日本の国民にどんな嘘でも陳列する。
そんな元日米合同会議の岡本行夫。
こんな国は
日本だけだろ。
不透明で理不尽で不平等な日米地位協定、
1960年の締結以来、
今まで一字一句改定されたことがない。
それどころか、
米軍関連の事故事件多発に、
ろくな対応もしない日米両政府。
凄まじい騒音の外来機が
米国からも本土からも沖縄におしよせ、
終わりのない悪夢のようにダンプカーの車列と機動隊がやってくる。
だからこそ、
生前の翁長知事は、日米合同委員会を、日本の「国会の上にある」と、名指しで批判。
翁長県政は独自で他国の対米地位協定の調査を行い、またその調査に基づき、
昨年七月、全国知事会は日米地位協定の抜本的見直しをもとめる日米両政府への提言を全会一致で採択した。
しかし、
これらすべては、
本来は国の仕事じゃないか。
ホテルニュー山王の密室で
日米合同会議は本当は何をやっているのか。
さて先日の一回目では、
辺野古案をさんざん米国に売り込んだ米国追従主義ロビイストで、「辺野古に生物はいない」の大うそ外交、岡本行夫が、
年末の TBS「報道の日」で、日本政府は、稲嶺知事の辺野古移設条件をアメリカ側に伝えてすらいなかったということを証言。
一瞬スタジオ騒然となる。「えっ、そうなんですか」
第二回目の今日は、
日米地位協定の暗部
日米合同会議とは、いったい何か。
そして
骨の髄まで米国追従。米国の国益のためなら、平気で国民に大うそを並べる米国追従主義「ワシントン拡声器」岡本行夫という「コメンテーター」の品位。
その真実を
皆さんご自身の目で
ご覧になっていただきたいとおもうのだ。
■ 平成のアメリカと日本、国会の上にある!? 日米合同会議とは
該当箇所に時間合わせしてあります。(開始時間 10:45~)
※ 追記。youtube があっという間に削除された。
< スタジオ関口宏 >
ではさっそく最初の話題に入りたいと思います。
アメリカと日本の関係を考える時にね、やはりお互いに何かいろいろ話し合って決め事を決めて進んできたものと思われます。でも、そのなかに、一つ謎のベールで包まれた日米合同の会議というものがあるということを発見しました。
< VTR >
今年8月、ガンに倒れた翁長雄志前沖縄県知事選。生前しばしば口にしていたことがあります。
(翁長前知事)
「日米地位協定とか、日米合同委員会の協議が不透明であるので・・・」
「日米合同委員会が国会の上にある・・・」
国会は、国権の最高機関にして、日本唯一の立法機関。
「その上にある」、と翁長氏が言い切った日米合同委員会とは一体どのようなものなのでしょう。
日米合同委員会に関する書籍はわずかです。そしてそこでは「謎の権力構造」、「密約製造マシーン」、といった怪しげな表現で紹介されることがほとんどです。
日米合同委員会の会合は、意外な場所で行われていました。
東京南麻布。おしゃれなレストランやカフェが軒をつらねる交差点の近くに、一軒のホテルがあります。
ザ・ニュー山王。
アメリカ海軍の施設で、事実上、治外法権の敷地内では、物々しい警備体制が敷かれています。ここが日米合同委員会の会場なのです。
ホテルのホームページには、リゾート地を思わせるプールに、ゴージャスなレストランなど、都心の一等地にあるホテルは、軍の階級に応じて宿泊料金が定められ、若い軍人の場合一泊およそ6000円でシングルルームに泊まれます。
ただしアメリカ軍の施設であるため、軍人や大使館の関係者が同伴しない限り、日本人もアメリカ人も立ち入れません。
今回 JNN は、在日アメリカ軍を通して内部の撮影を申請しましたが、許可は降りませんでした。
原則非公開で行われている日米合同委員会、そこでは一体何が話し合われているのでしょうか。
1950年、朝鮮戦争勃発。
南北に分かれた朝鮮は激しい戦闘を繰り広げます。日本は朝鮮特需に湧き、この戦争を足がかりに、奇跡とも言われる経済成長を果たしました。一方で、アメリカは、日本を共産主義陣営に対する前線基地と位置づけ、重視します。
朝鮮戦争の最中に交わした日米安保条約で、駐留軍を在日アメリカ軍と言い換え、そのまま日本に据え置いたのです。
在日アメリカ軍の法的な特権を定めているのが、日米地位協定。外務省のホームページを見ると、日米合同委員会は「日米地位協定の実施に関する協議機関」と、簡潔に記されています。
これは1996年に撮影された合同委員会です。軍服に身を包んでいるアメリカ側の出席者に対し、日本側は全員が背広姿。
(アメリカ側は軍服)
(日本側は背広)
理由があります。
合同委員会はニュー山王ホテルの会議室と外務省など、日本の施設で交互に行われ、頻度は月に2回ほど。
アメリカ側大使館の関係者一人を除けば代表の在日アメリカ軍司令部の副司令官以下全員が軍の幹部。かたや日本側は、財務省北米局長を代表に法務省や農水省などの官僚が出席します。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/sfa/pdfs/soshikizu.pdf
(日本側代表は全員が官僚)
アメリカの軍人と日本の官僚という組み合わせで開かれているのが、日米合同委員会なのです。アメリカ軍の内部資料には、次のように書かれていました。
「公式な議事録は両政府にとって公式な文書とみなされ、相互の合意なしには公開されないものとする。合同委員会での合意事項は日米両政府を拘束する。」
つまり合同委員会で何がどのように合意されたのか、ほとんど私たちは知ることができないのです。「国会の上にある」と、翁長知事が揶揄したゆえんです。
森本敏元防衛大臣はかつて外務官僚として日米合同委員会に出席していました。
(森本敏) 「双方の国益がぶつかることがありますので、相当シリアスな交渉になることがあります。国家の権利と権利がぶつかってるところで、調整する調整の機能誰がやってるか、それは日米合同委員会がやってると。」
議事録も原則非公開。
(森本敏) 「公表してしまうと、アメリカ側の活動が世界にわかってしまう、そういう内容を含んでというときは適切でないと判断をして合意を非文書にして公表しないということがあります。一方で、日本国民にきちっと知らせた方がいいと思うという場合には公表されます。」
結局、日米地位協定もほとんど見直されないまま続けられている日米合同委員会。こうして軍事面をコントロールしてきたアメリカですが、日本経済を制御することはできませんでした。
昭和が終わろうとする頃、レーガン大統領は日本の経済成長を危惧しています。
(レーガン大統領) 「ニッポンとの経済問題が極めて突出しており、国家の安全保障戦略上見逃せないものになっている。日本の対米貿易黒字額は容認できるものではなく、政治的対立の原因である。」
米ソ冷戦下、アメリカは日本を国益を脅かす非軍事的脅威と見ていたのです。
1989年1月、平成がスタートしました。
この年アメリカではレーガン大統領は、ブッシュ大統領に交代。日本でも竹下総理から宇野総理へ、そして海部総理へ。11月にはベルリンの壁が崩壊。ドイツは東西ドイツに歩み出しました。翌月ブッシュ大統領とソ連のゴルバチョフ書記長によるマルタ会談が実現。冷戦の時代が終わったのです。
昭和から平成にかけて、さまざまな対米交渉でアメリカからタフネゴシエーターと呼ばれた小沢一郎氏は、平成元年をこう振り返ります。
(小沢一郎) 「これはあのソ連の崩壊ということだったわけですけれども、これによって良い平和の良い時代が来ると思った人が結構いたんじゃないかと思いますが、実はそうではありませんね。世界的に言いますと、東西の統制が緩んだもんですから、紛争が多発しました。今なおそれが続いております。」
冷戦の終結は、日本をも翻弄しました。
(小沢一郎)「日本の国内で言いますと冷戦時代は自由主義陣営の特にアメリカ日米関係の中で共産主義の防波堤としての日本の役割がありましたから、非常にアメリカの庇護保護の形が日本に良い結果をもたらしてきた。経済の発展。政治も経済のアメリカにおんぶしていれば大丈夫だったという時代だったわけですが、冷静には終わりましてから、もうその役割がなくなっちゃった。」
アメリカの対日姿勢も大きく変化します。
(小沢一郎) 「それで日本に対して、自分自身で自立しろと、政治も経済も、自分たちできっちりと考えて、自分の力で自分の考えで、今後国を運営していけ、そういう自立を求められる時代に突入した。これまた、今なおその時代が続いているということだと思います。」
平成元年、アメリカの一強体制が生まれ、日米関係は新たな局面を迎えたのです。
< スタジオへ >
(関口宏) 「今年の報道の日は、平成の10年間の日米を振り返ろうということでございますね。」
(雨宮塔子) 「お付き合いいただく方々をご紹介しますね。
ひるおびのメインキャスター恵俊彰さんです。よろしくおねがいします。」
(関口宏) 「今の会議ご存知でしたか」
(恵俊彰) 「全然知らなかったですよね」
(関口宏) 「ですよね、初めてききますけど、秘密に行ってるようだよね」
(恵俊彰) 「その小沢さんの言葉を借りれば、未だに自立できてないんじゃないかなって気がしちゃうぐらい」
(関口宏) 「そうかもしれないよ」
(恵俊彰) 「こう、なんか対等に話ができてるのかなって。非公開ですもんね」
(関口宏) 「そうそうそうそう、そうなっちゃうんですよ」・・・・
< 中略 >
(関口宏) 「元外交官で総理補佐官内閣、官房参与を歴任された岡本行夫さんです、よろしくお願いします。
さっきの日米合同会議、でてらっしゃいましたね !?」
(岡本行夫) 「もう、しょっちゅう出てました。」
(関口宏) 「しょっちゅうですか !?」
(岡本行夫) 「で、関口さん、いいですか、私までね、悪の陰謀の加担をしているように思われるといけないので、ちゃんとご説明しますと、あれね、実は実務的な会議でしてね。日本側の代表は北米局長ですけども、局長も行かないんですよ。それでね部長さんと向こうは副司令官で何をやってるかと言うと、日本とアメリカで合意したことを、きちっとアメリカが守ってるかと、…」
(関口宏、驚きの声) 「えっ !?」
(岡本行夫) 「あんまり騒音を出すなよと、あんまり大規模な演習はするなよと、(在日米軍基地の) 日本人の従業員の手当はきちっとこのこのぐらいでやれよ (⇦ 間違い)、と。要するにね、アメリカ側にとってみればね、もう小うるさくてしょうがない会議なんですよ。日本側がいつも注文を付けてくるから。」
(関口宏) 「はあ、じゃあアメリカ軍をチェックしている会議なんですか。」
(岡本行夫) 「そうそうそうそう。」
(関口宏) 「ああ、そうなんですか。」
(岡本行夫) 「あれがなくなれば、アメリカ側がよろこぶんじゃないですかね。」
(関口宏) 「へー」
(女性の声) 「秘密裡にいろんなことが決まっていくわけではないんですか、」
(岡本行夫) 「秘密裡ってね、まあ外交交渉ですから、公開する外交交渉なんてひとつもありませんよね。ただ結果が国民に出さなきゃいけない。だからまあ、出すようになってきています。もっともっと出すべきだと思うけどね。」
(岡本行夫) 「あのね、皆さんあそこに入っていただいてもね、何の違和感も感じないようなものですよ。」
日米合同会議に何の違和感も感じないという
岡本行夫に違和感いっぱいで、
スタジオがざわめく。
しかし、だれも
岡本の嘘に反駁するものはいない。
はっきりと言っておこう。
岡本行夫氏が
にやにやと笑いを浮かべながら
ここでさも物知り顔で語っていることは
沖縄県民ならすぐに嘘だらけだと気づく。
あたかも日米合同委員会が、米軍が合意したことを、ちゃんと米軍に守らせているような言い方だが、
「ええっ !?」
< 日本とアメリカで合意したことを、きちっとアメリカが守ってるか、と >
毎日毎日、
日常的に繰り返される協定違反。
飛行時間や、空域、海域、つりさげや、降下訓練、何の責任も取らずに本国に逃げのびる犯罪。
そして米軍基地と基地負担の多くを沖縄に押しつけ、日米地位協定の一言一句変えてこなかった。
< あんまり騒音を出すなよ、と >
なら、なぜ騒音は激増してるのか、
これも日米合同会議からでてきたことか、先月末、沖縄防衛局は、米軍のクレームを受け、騒音や飛行経路のデータも、過去にさかのぼり、まるっと削除した。
< あんまり大規模な演習はするなよ、と >
そして県民の了承なく勝手に決められていく大規模演習。
< (在日米軍基地の) 日本人の従業員の手当はきちっとこのこのぐらいでやれよ、と >
そして、
なぜこんな見えすいた嘘を言うのだろう。
在日米軍基地従業員の手当ては、米軍が払っているのではない。労働契約と給与の支払いをおこなっているのは日本 (防衛省) だ。
在日米海兵隊の公式サイト(日本語版)を突ついてみる ② あたかも米軍が給与支払いなどをしているかのように印象操作
< だからまあ、(情報は) 出すようになってきています。もっともっと出すべきだと思うけどね。>
なぜ日本のメディアは、この自発的対米従属の自家製ジャパンハンドラー岡本行夫を重用するのだろうか。
日米合同会議は
日本のために何をやってきたのか。
締結以来60年がたとうとしているが、一字一句なんらの改定もされていない地位協定。
米軍の事件事故の対応もろくにしないどころか、米軍の言いなりで、次々と都合悪い事実を消し去る。
岡本が言うように、
< (日本が要求ばかりするので、日米合同会議) がなくなれば、アメリカ側がよろこぶんじゃないですか。>
ああ、
そこまでいうなら、
実際に、
ほんとうに米側がよろこぶかどうか
日米地位協定の暗部、
日米合同会議を
廃止してみればいいだろう。