辺野古弾薬庫、という闇
この辺野古弾薬庫が、日本が辺野古新基地を作りたいと欲望する一つの要因である。日本が基地建設費用と維持費をだす、そして日本は新しい米軍基地を共同使用する。
沖縄不在で日米が共に沖縄を接収・収奪する構造をコロニアリズムといいます。
しかしここの地盤は弱い。
断層が通る弾薬庫
使えない飛行場を自壊させるまで懸命に作らされた77年前と変わらないのではないか。
辺野古弾薬庫の核シェルター
辺野古弾薬庫の南端をみてみよう
梅林宏道『情報公開法でとらえた沖縄の米軍』高文研(1994)p. 134.
フォールアウト・シェルターとは。
核兵器の攻撃に備えての避難所。核シェルター。
辺野古と沖縄核密約
これが核の密約といわれた箇所
われわれが共同声明で述べたとおりで、米国政府の意図は、実際に沖縄の施政権が日本に返還されるときまでに、沖縄からすべての核兵器を撤去することである。そして、それ以降は、共同声明で述べたとおり、日米安全保障条約と関連する諸取決めが沖縄に適用される。しかしながら、日本を含む極東諸国の防衛のため米国が負っている国際的義務を効果的に遂行するために、米国政府は、極めて重大な緊急事態が生じた際、日本政府との事前協議(A)を経て、核兵器の沖縄への再持ち込みと、沖縄を通過させる権利を必要とするであろう。米国政府は、その場合に好意的な回答を期待する (B)。米国政府は、沖縄に現存する核兵器貯蔵地である、嘉手納、那覇、辺野古、並びにナイキ・ハーキュリーズ基地を、何時でも使用できる状態に維持しておき、極めて重大な緊急事態が生じた時には活用できるよう求める。 日本国総理大臣 日本国政府は、大統領が述べた前記の極めて重大な緊急事態の際の米国政府の諸要件を理解して、かかる事前協議が行われた場合には、遅滞なくそれらの要件を満たすであろう。
リチャード・ニクソン米国大統領、1969年11月21日発表のニクソン米合衆国大統領と佐藤日本国総理大臣との間の共同声明についての合意議事録
読売さんは新聞協会賞受賞の記事を消してはだめですな。
今年度の新聞協会賞(ニュース部門)受賞が決まった読売新聞の「核密約文書 佐藤元首相邸に 日米首脳『合意議事録』存在、初の確認」(昨年12月22日夕刊)の特報は、東京本社・吉田清久記者(49)が文書を保管していた元首相の次男、佐藤信二・元通産相と信頼関係を深め、5年近くかけて公表にこぎ着けたものだ。「合意議事録」の現物の発見について、専門家らは、戦後政治史の第一級史料だと高く評価する。特報の経緯を通じて、密約の実態を改めて検証する。
特報「合意議事録佐藤元首相邸に」新聞協会賞 : 特集 : 読売新聞
沖縄に秘密裡に核兵器を配備し核シェルターを作り、またいつでも使えるようにさせるという密約、そして辺野古の新基地を自衛隊も共同使用するという密約。
密約ばかりで沖縄に「核」を括りつける
闇の辺野古基地である。
米軍が辺野古新基地建設に固執する理由は「核持ち込みの密約」が現在も有効であるからという考えがある。しばらく使用していなかった弾薬庫地区で新たな改造工事が進行している事実は、その証左といえるだろう。
基地のなかだけ核シェルターを作り、どうせ県民にシェルターを用意する「気」もない。「その時」となれば県民など知らん顔で撤退するだろう、それが軍というものだ。
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